メンテナンスフリーの自動車の油脂類って本当に交換しなくて良いのか2019年3月

神石高原町から福山などに通勤すると、あっというまに走行距離が伸びて、早い方は4年くらいで10万キロを超えてしまいます。

プリウスのトランスアクスルフルードはメーカーはメンテナンスフリーを謳っています。ですが、使用しても劣化しないフルードなんて有りません。

つまりこの記事のタイトルの答えはNoです!

トヨタ純正フルード

今回は 走行9万キロで12ヶ月点検でご入庫頂いたプリウスのトランスアクスルのフルードを交換を行いました。

※(トランスアクスルと言うのは変速装置(ミッション)と最終減速装置(ファイナルギヤ)差動装置(デファレンシャルギヤ)などを一体化した装置のこと。この記事のフルード交換と言うのはザックリ言うとギヤオイルの交換のこと)

まず古いフルードを抜く前に、フラッシングという内部洗浄を行いますが、その前に設定が必要です。

プリウスはメインバッテリーの充電状態によって、エンジンがかかったり止まったりします。この状態では整備が出来ないので、こういった時の為にメンテナンスモードと言って、ずーっとエンジンがかかった状態にする事が出来ます。

メーター内にこの表示が出たらメンテナンスモードです
洗浄して出てきた古いフルード 色も濁っています。9万キロですから相当な汚れです。
整備に使うこの機械は年代物ですが、決まった量のフルードの注入には便利です

メンテナンスフリーを謳っているくらいですから、エンジンルームからは作業できるようになっていません。簡単には作業させない様になっています。車の下からトランスアクスルにアプローチし、機械に予め設定した量のフルードを注入します。

下から注入しています

洗浄した後は、

1.フルードを抜く

2.新しいフルードを抜いただけ注入

3.各レンジで数分間アイドリング

4.フルードを抜く

を繰り返し、写真の様に綺麗になったら最後に新しいフルードを注入して完了です。

新品フルードは透き通っています

ハイブリッド車を購入するお客様の殆どが距離を多く乗られます。低燃費を保つ為にも弊社では5万㌔毎の交換をオススメしています。

神石高原町でプリウスやアクアなどのハイブリッド車のメンテナンスはおまかせ下さい。

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この記事を書いた人

山本 宰士

山本 宰士

山本自動車工業株式会社 代表取締役

広島県神石高原町のくるま屋です。