山本 宰士 新入社員の元川君。今日はえらい早くタイムカードを押したな、と思ったら工場にいました。
久し振りに見たHKS
リフトには彼の愛車の８６が載っています。ブルーの車体が、目にも鮮やかで気持ちいいくらいです。
近付いてみると、床のダンボールからハミ出たスポーツマフラーが見えます。
ああ、そう言えばと「HKS」のロゴの入った段ボールが数日前から置いてあったのを思い出しました。
更に近づいてまじまじ見ます。先端部がぐわっと太くなって、ナナハンののマフラーみたいです。仕上げもアルミ調で凄い。５７歳の私が見てもカッコいい。
現在ファミリーカーがメインの我が社にとって、こんなスポーツマフラーを見るのは本当にひさしぶり。
思わず笑みが
純正マフラーを取外し中に近づいて話しかけます。
「なんぼしたん」と訊ねると「定価は１２万なんですが、安くして貰えました」と社員特価に満足げ。
「わしは学生の時、HKSの本社に行った事があるんぞ。」とプチ自慢。「わしもちったあやっとたんじゃ」と言わんばかりの私に、上司想いの元川君はちゃんと「凄え」と言ってくれたのでした。
さて、事務所に戻って暫く、「ぶおおおおおん」とサブウーファーの振動の様な音が響いて来ました。
取り付いた様です。
澄まし顔でしたが、我慢しきれず笑みが溢れました。
クルマ好きっていいなあ。