整備士の技能大会は敢闘賞でした  大会を終えて思う事     今、ここが全ての出発点  2019.7.21

第18回広島県自動車整備振興会 自動車整備技能競技大会に出場しました。結果は敢闘賞でした。

この大会は2年に1度開催されます。

自動車整備振興会と言うのは、自動車整備業界の健全な発展の為の全国組織です。

広島県自動車整備振興会というのは、日本自動車整備振興会の下部組織で、その中にある広島県内の22支部から、今年は8つのチームが出場しました。

実車競技700点

アドバイザー競技200点

基礎競技100点

合計1000点満点で合計得点の最も高いチームが優勝です。

大会の目的

大会の目的は一言で言うと技能の向上です。

電子装置が高度化する現代の自動車整備で、正しい診断技術の重要性はますます高まるばかりです。

私達の目的は、大会への参加を通じて、技術とお客様満足の向上を促す事と、真のチームワークを育む事です。

弊社は今回で9年間連続5回。準優勝した第2回大会を入れると合計では今回が6回目の出場です。

ベテランのコーチと新人ペア

前の記事でも書きましたが、練習は1カ月程まえから定期的にしていたようです。

選手は今年の4月に入社したばかりの2名です。1名は新卒。もう1名は整備士4年目。

監督は山本店長です。

監督の山本は私と共に、前回まで選手として大会に出場していました。

私達のペアで3回出場しましたが優勝には届きませんでした。それでも3位2回、準優勝1回の成績は残せたので、指導役としては申し分ない筈です。

他には丸っきり初出場のチームもある訳ですから、いくら選手が新人2人とは言え、私達のチームには結構なアドバンテージがある筈でした。

3位入賞目指す 大会の様子と結果

競技開始前の作戦タイム

アドバイザー競技。問診が始まりました。

実車競技の課題を先ずひとつクリア。全チームで最速、幸先良いスタートでした。

課題が1個クリアされる毎にてんけんくんが現れます。

ここまでは良かったのですが、徐々にほころびが出始めます。

70分の競技はあっという間に終わりました。

実車競技では、8個あった課題のうちクリア出来たのは4つでした。

練習では出来ていたのに、思う様にいかない事もあったようです。条件は何処のチームも同じなので力が及ばなかったとしか言えません。

基礎競技はおそらく満点。アドバイザー競技もほぼ満点に近い筈です。

それでも残念ながら入賞は叶いませんでした。本人達も悔しかったに違いありません。

敢闘賞の盾とプレート、賞状を頂きました。

会場の様子。

今回私は選手ではないので、いつもより気分が楽でした。

開会式。

頼んでないのに写っているのは、準優勝チームの監督、共盛自動車グループの上松社長。私の若い時の修行先の2代目社長です。

優勝した星高チーム。寡黙で渋いチームでした。凄くカッコ良かったです。

岡本実行委員長。

運営に当たって下さった自動車整備振興会の方々。立派な大会を運営して下さってありがとうございます。心より感謝いたします。

ロータスクラブ広島の面々。

左から見学の片山社長、車田社長、来賓の国信社長。

左端の片山自動車さんは次回出場するそうです。

今、ここが全ての出発点です。

1週間前からは練習の頻度も多くなり毎日していました。感触はまずまずの様で、ひょっとしたら入賞出来るのではと言う思いもあった様です。

私にとっても残念には違いない結果が、どうしたら糧になるのかを考え3つ伝える事にしました。

1つ目

若い二人には、

魚釣りの方法を習っても魚は釣れない。

指導してくれた監督には

魚釣りの方法を教えても魚は釣ってくれない。

だったらどう考えどう行動するのか、と言うことを伝える事にしました。

方法を知ってその場で理解出来ても、スタート地点に立ったに過ぎない。それをゴールした様に勘違する。つまり分かった気になるのです。

大会の結果は練習の結果ではありません。日頃の考え方や行動パターンの結果です。考え方や行動が同じだと結果もずっと同じままです。だから考え方も行動も変えなければいけません。

自分で考え自分で動く。自発的自主性と創造性が重要です。

2つ目

単に脇が甘い。

3つ目

今、ここが全ての出発点。

人生はいつもそうです。

物事が上手く行かなかった時や、凹みそうなヘマな事をした時、いつも私が自分に言い聞かせて来た言葉です。人生はゲームと違ってリセットは効きませんから、たとえ凹む様な事があっても、気分を取り直して踏ん張らなければなりません。

頂いたプレートを早速飾りました。

悔しい経験が出来て、これでひとつ前進しました。

忙しい仕事の合間を縫って元気に練習している姿に、私まで元気付けられました。

ご苦労様。ありがとう。

社長は超ポジティブ

いつものくるま屋神石高原町 山本自動車工業

この記事を書いた人

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山本 宰士

山本自動車工業株式会社 代表取締役

広島県神石高原町のくるま屋です。