第18回広島県自動車整備振興会 自動車整備技能競技大会に出場しました。結果は敢闘賞でした。
この大会は2年に1度開催されます。
自動車整備振興会と言うのは、自動車整備業界の健全な発展の為の全国組織です。
広島県自動車整備振興会というのは、日本自動車整備振興会の下部組織で、その中にある広島県内の22支部から、今年は8つのチームが出場しました。
実車競技700点
アドバイザー競技200点
基礎競技100点
合計1000点満点で合計得点の最も高いチームが優勝です。
大会の目的
大会の目的は一言で言うと技能の向上です。
電子装置が高度化する現代の自動車整備で、正しい診断技術の重要性はますます高まるばかりです。
私達の目的は、大会への参加を通じて、技術とお客様満足の向上を促す事と、真のチームワークを育む事です。
弊社は今回で9年間連続5回。準優勝した第2回大会を入れると合計では今回が6回目の出場です。
ベテランのコーチと新人ペア
前の記事でも書きましたが、練習は1カ月程まえから定期的にしていたようです。
選手は今年の4月に入社したばかりの2名です。1名は新卒。もう1名は整備士4年目。
監督は山本店長です。
監督の山本は私と共に、前回まで選手として大会に出場していました。
私達のペアで3回出場しましたが優勝には届きませんでした。それでも3位2回、準優勝1回の成績は残せたので、指導役としては申し分ない筈です。
他には丸っきり初出場のチームもある訳ですから、いくら選手が新人2人とは言え、私達のチームには結構なアドバンテージがある筈でした。
3位入賞目指す 大会の様子と結果
競技開始前の作戦タイム
アドバイザー競技。問診が始まりました。
実車競技の課題を先ずひとつクリア。全チームで最速、幸先良いスタートでした。
課題が1個クリアされる毎にてんけんくんが現れます。
ここまでは良かったのですが、徐々にほころびが出始めます。
70分の競技はあっという間に終わりました。
実車競技では、8個あった課題のうちクリア出来たのは4つでした。
練習では出来ていたのに、思う様にいかない事もあったようです。条件は何処のチームも同じなので力が及ばなかったとしか言えません。
基礎競技はおそらく満点。アドバイザー競技もほぼ満点に近い筈です。
それでも残念ながら入賞は叶いませんでした。本人達も悔しかったに違いありません。
敢闘賞の盾とプレート、賞状を頂きました。
会場の様子。
今回私は選手ではないので、いつもより気分が楽でした。
開会式。
頼んでないのに写っているのは、準優勝チームの監督、共盛自動車グループの上松社長。私の若い時の修行先の2代目社長です。
優勝した星高チーム。寡黙で渋いチームでした。凄くカッコ良かったです。
岡本実行委員長。
運営に当たって下さった自動車整備振興会の方々。立派な大会を運営して下さってありがとうございます。心より感謝いたします。
ロータスクラブ広島の面々。
左から見学の片山社長、車田社長、来賓の国信社長。
左端の片山自動車さんは次回出場するそうです。
今、ここが全ての出発点です。
1週間前からは練習の頻度も多くなり毎日していました。感触はまずまずの様で、ひょっとしたら入賞出来るのではと言う思いもあった様です。
私にとっても残念には違いない結果が、どうしたら糧になるのかを考え3つ伝える事にしました。
1つ目
若い二人には、
魚釣りの方法を習っても魚は釣れない。
指導してくれた監督には
魚釣りの方法を教えても魚は釣ってくれない。
だったらどう考えどう行動するのか、と言うことを伝える事にしました。
方法を知ってその場で理解出来ても、スタート地点に立ったに過ぎない。それをゴールした様に勘違する。つまり分かった気になるのです。
大会の結果は練習の結果ではありません。日頃の考え方や行動パターンの結果です。考え方や行動が同じだと結果もずっと同じままです。だから考え方も行動も変えなければいけません。
自分で考え自分で動く。自発的自主性と創造性が重要です。
2つ目
単に脇が甘い。
3つ目
今、ここが全ての出発点。
人生はいつもそうです。
物事が上手く行かなかった時や、凹みそうなヘマな事をした時、いつも私が自分に言い聞かせて来た言葉です。人生はゲームと違ってリセットは効きませんから、たとえ凹む様な事があっても、気分を取り直して踏ん張らなければなりません。
頂いたプレートを早速飾りました。
悔しい経験が出来て、これでひとつ前進しました。
忙しい仕事の合間を縫って元気に練習している姿に、私まで元気付けられました。
ご苦労様。ありがとう。
社長は超ポジティブ