「ディーラー車検と民間車検はどっちが良いのか」の誤解を解く 2019.10.31

「ディーラー車検と民間車検はどっちが良いのか」という質問を、インターネットの質問サイトで見る事があります。

実はこれ、私たちにとって何とも言えないもどかしい質問なのです。

なぜならディーラーも民間車検だからです。

今日の記事はこの誤解を解き、私たちの車検を知って頂きたくて書いてみました。

自動車ユーザーの保守管理責任と定期点検。

平成7年の車両法改正で、自動車の保守管理責任はその使用者にあることが明確化されました。

自動車ユーザーには定期的な法定点検を受ける義務があるのです。

定期的な法定点検というのは、24か月点検と12か月点検のことです。

点検の結果、安全性に欠ける箇所は整備が必要です。

自動車検査場は2種類。

自動車検査場は大きく分けると2種類しかありません。

国が運営する「自動車検査場」と、国から指定を受けた民間企業が運営する「指定工場」です。

ディーラー車検は民間車検。

「ディーラー車検」も「民間車検」も言うなれば造語です。

ディーラーも私達と同じ民間企業なので、「ディーラー車検」も「民間車検」なのです。

一般に「民間車検場」と呼ばれるのは「指定工場」のことで、ディーラーと私達の様な整備工場は、どちらも全く同じ「指定工場の資格」で運営しているのです。

国の検査場は「検査」だけ。

国の検査場で車検を受ける場合は「検査」だけを受けます。

車検の中で「ユーザー車検」が1番安いのは、整備はもちろん点検も含まず「検査だけ」しか受けないからです。

検査が不合格の場合は整備の後、再度検査を受けなおすことになります。

この場合、自動車ユーザーの義務である「24か月点検」は別途受けなくてはなりません。

指定工場の車検は「点検と検査」がセット。

指定工場では、「24か月点検」をしたうえで「検査」を実施することになっています。

24か月点検というのは、国の定めた56項目について確認するものです。

主に安全性と排気ガスや騒音などの環境性能です。

指定工場で車検を受けることで、自動車ユーザーに課された「保守管理責任」を全うすることが出来ます。

また、指定工場は整備工場なので、検査や点検で不具合があれば整備が出来ます。

検査が通らないということがないのです。

私たちの車検。

車検はお客様が2年に1度、お車の安全を確保される為の貴重な機会と考えています。

ですから安くて速いことに重点を置くのではなく「しっかり診て」安全を確保しながら、お客様にとって「経済的にもベストな車検」を心がけているのです。

令和新品質の車検は

いつものくるま屋神石高原町 山本自動車工業

この記事を書いた人

山本 宰士

山本 宰士

山本自動車工業株式会社 代表取締役

広島県神石高原町のくるま屋です。