楽人の会相互訪問続き 草木ナマズ養殖部会 2019年6月

中ちゃん農園の次は草木自治振興会ナマズ養殖部会の養殖場です。

平成25年に養殖池造成〜地域の力が育つ

雨でナマズの姿は見えにくいのですが、黒く見えてるのが、全部ナマズだそうです。
小動物対策にワイヤーが低く密に張られています。ナマズが驚くと餌を食べなくなるのだそうです。

養殖場を見学した後、校舎を改造した公民館にお邪魔しました。

公民館に伺い驚いたのは、3名の方が私達に振る舞う為にナマズを調理して下さっていた事でした。

ぴちょんぴちょんと天ぷらの油の弾ける音を聞きながら、隣の研修室で今までの道のりを聴かせて頂きました。

ナマズ養殖に取組むに至った経緯も、ここまでの道のりも、部外者の私が説明出来るような簡単な事では無いのは承知の上ですが、昨日お聴きした事を稚拙ながら私なりに表現してみます。

少子高齢化はもはや田舎だけの問題でも有りませんが、ここ草木地区ではほんの10〜20年の間に、学校や診療所、商店ら全てが無くなったそうです。

こう伺うと、深刻さや危機感は街部のそれとは比べ物にならないレベルです。

そんな現状を憂い、地域の比較的若い世代の人たちから、何とかしなくてはと言う声が上がっていたそうです。

そんな意識があるのならやろうと、地域興しと新しい産業の創造を目指し立ち上げられたのがナマズ養殖部会です。

リーダーは元教員の石田至正さんで、今から6、7年前の事だと伺っています。

地元油木高校の取り組むナマズ養殖とも連携しながら、部会独自に様々な研究を重ねて来られた様です。

ナマズは孵化してから出荷サイズの5〜8センチに育てる過程が一番難易度が高く、そのサイズに育つのは孵化したうちの2%程度なのです。

もちろんそのほかにも、販路や商品開発など課題は沢山あるそうです。

ナマズ養殖の6次産業化は道半ばですが、地域の世代間交流が増えたり共に地域の事を考え取り組む姿勢が育ってきたそうです。

ぶれる事のない理念の様なものを感じました。勉強させて頂きました。

ギャラリー

撮影も掲載も大丈夫だそうです。いままでもいろいろ取材を受けたそうです。お一人はしゃがんで隠れていらっしゃいます。
ぴちょんぴちょんと美味しそうな音です。
もう慣れた手つきです。

ナマズはウナギの代用のイメージがありますが、白身でアッサリしています。臭みも全く無く、刺身もフリッターもとても美味しく頂きました。

弁当が不要なくらい出ました。本当にありがとうございます。

藤井農園さんの差し入れ。アスパラ肉巻き。私はアスパラ大好きです。
島津さんのレモンの皮入りのパン。暑い時期に合った爽やかな味わいです。
藤井さんのアスパラスープで乾杯。

食事の後藤井農園さんのお話を聴いてから藤井農園に移動しました。

いつものくるま屋神石高原町 山本自動車工業

この記事を書いた人

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山本 宰士

山本自動車工業株式会社 代表取締役

広島県神石高原町のくるま屋です。