購入して40年経つVelbonの三脚が壊れました メーカーでは修理出来なかったので自分で直してみました 2020.7.12

学生の時買った三脚が壊れました。

かれこれ40前のモノです。キタムラさん経由でメーカーに送りましたが、修理不能で帰って来ました。

脚が折れた様な致命傷でもないので、何とか自分で直してみようと思います。

ココが壊れた。

脚の開きを固定する機能が効かなくなりました。

脚の角度を大きく開くのはローアングル撮影の為ですが、通常撮影でもここが固定されないと三脚が安定しません。

ローアングル撮影は出来無くなりますが、脚を通常撮影の角度から開かない様、固定する事にしました。

作戦は2つ思い付きました。

ココと、

ココを固定して動かなくすれば良いので、

ココを溶接するのが一つの作戦です。

もう一つは40年間の経年劣化で緩んだココを、部分的に叩いてカシメを強くする作戦です。

先ずは溶接を試みます。溶接が良く効く様に塗装を剥がします。

ところが、

作戦は振り出し。

塗装を剥がしてみて、重大な事に気が付きます。

割と重いのでスチール製だと思い込んでいた三脚は、なんとアルミ製だったのです。

そりゃそうだわな。

つまり溶接が出来ない。アルミの溶接はやや特殊なのです。叩いてカシメるのも当然無理。

ドリルビスで縫う。

仕切り直して作戦変更です。

あっさりドリルビスで縫って固定してしまいます。

これがドリルビス。

呼び名の通り、先端がドリルになったビスです。

インパクトドライバーで、

バリバリバリっと穴あけからビス止めまで一度に出来ます。これで固定は出来ました。

内側にビスが出ています。このままでは脚の伸縮が出来ないので、一旦抜いて出っ張った部分だけカットします。

こうやって、

カット。

カットしたビスを再度ネジ込むのですが、その前にひと手間かけます。

バリ取り。

ドリルで開けた穴にはバリが出ています。そのままだと脚の伸縮がしわ過ぎます。(しわい:硬い の備後弁)

バリをヤスリでこそぎ落としました。

バリを取ったら、カットしたビスを再度ネジ込みます。

出来た。

立てるとこう。

ジャン。

ここのところ散財気味で、罪の意識に苛まれていたので、「直して使う」と言う自分の善行に癒されています。(笑笑

記念撮影。

お立ち台。

草むら。

ちゃんと伸ばして使えます。

新しいのも注文していますが、コイツもサブ機でまだまだ使ってやります。

いつものくるま屋神石高原町 山本自動車工業

この記事を書いた人

山本 宰士

山本 宰士

山本自動車工業株式会社 代表取締役

広島県神石高原町のくるま屋です。