「目線が合うガジェット」を自作 オンラインミーティングに使ってみた 2021.10.21

オンラインツール「Zoom」を頻繁に使いだしたのは昨年3月頃。目線が合っていない事にずーっとストレスを感じていました。そこで、ネットでも目にした事のある目線の合うガジェットをDIYで作る事にしました。

鏡とマジックミラーの2枚で元の画面を映す。

カメラ目線のまま原稿を読む「テレプロンプター」と似ていますが、違うのは鏡とマジックミラーの2枚を使うところです。

言うまでもなく鏡が1枚だけだと画面は反転します。

テレプロンプターでは、専用アプリでタブレットに予め反転した原稿を表示させ、鏡で更に反転させるのですが、パソコンの画面は残念ながら反転表示させる事は出来なさそうです。

そこで鏡とマジックミラーの2枚を使い、マジックミラーに映る「そのままのパソコン画面」を見ながら、その向こう側にあるカメラに目線を合わせるのです。

鏡が高かった。

頭の中で何ヵ月も考えていましたが、いよいよ作る事にしました。悶々とし続けるのもしんどいです。

本体部分の材料は売りに行く位沢山有ります。購入するのは鏡とマジックミラーだけです。

マジックミラーは割と安かったのですが、普通の鏡が曇り止め加工された、分厚い高級なものしか見つからず、それ1枚だけで4000円以上かかってしまいました。ネットでも安く買えるとは限りませんね。

左が9.7インチiPad。パソコンのサブディスプレイにします。右が20センチ×20センチのマジックミラー。

ここでせっかちが発動。マジックミラーのフィルムを剥がすのが早過ぎて、どっち面がどっちだか分からなくなり、組立ての時に結構迷いました。

単純な割にはめんどくさかった。

久しぶりのDIYで少しウキウキしていましたが、構造が単純な割には加工と組立てがめんどくさかった。

鏡をはめ込む溝と、iPadを差し込む縦長の穴をトリマーで彫りました。

カメラレンズの穴はホールソーで開けました。穴がデカく見えますが、私はオンラインミーティングのカメラに一眼レフを使います。レンズも良いものなので穴も直径100ミリとデカくなります。

キジ小屋でも小鳥の巣箱でもありません。

完成。

途中写メ撮って無いのでいきなり完成です。雑ですが色もウォルナットに塗りました。

構造が簡単な割には鏡がキチンと溝に収まっていなかったり、DIYとしては過去最悪のクオリティでした。涙。

セッティング完了。

こんな感じでパソコンの画面をそのまま見る事が出来ます。正面に見える鏡はマジックミラーで、向こう側にはカメラが有ります。鏡に映ったパソコン画面を見るとカメラ目線になるので目が合うのです。

画面のミラーリングアプリはduet

iPadをサブディスプレイにするには、専用のアプリをiPadとパソコンの両方にインストールします。

アプリは何種類かありますが、私はduetと言うアプリを使いました。

他のはiPadOSとWindowsの組み合わせのせいか、上手く表示されませんでした。

こんな感じで箱の中の鏡に映ったパソコン画面を見るだけで目線が合います。

9.7インチは小さかった。

実際に使ってみると、9.7インチのiPadでは小さ過ぎる事が分かりました。

文字だけの原稿読みや会話だけなら良いのですが、共有した資料を読んだり、パソコンの操作をするには難が有ります。良く見えないので、度々隣のパソコン画面を見てしまいます。使えなくはないですが、ストレスフリーにはほど遠かったです。

これはプロトタイプと割り切り、廉価品の15インチサブディスプレイを新たに購入して、ちゃんとしたのを建具職人の翔平くんに作って貰うことにしました。

お楽しみに。

いつものくるま屋神石高原町 山本自動車工業

この記事を書いた人

アバター画像

山本 宰士

山本自動車工業株式会社 代表取締役

広島県神石高原町のくるま屋です。