宮古島でキャステムさんのミニトマト栽培を見学 最新の栽培施設とまるで果物の様な甘いトマトに驚愕 2020.1.26

今日は中古車の共有グループの視察旅行で宮古島に来ました。2泊3日の日程です。

初日からあいにくの雨模様。

空港からレンタカーでキャステムさんの農場に直行。

農場の名前は「パニパニファーム」です。

「天気が悪いのぉ」と言いながら向かいます。周りはサトウキビ畑だらけで視線が遮られるので、ナビが無かったら100%迷っていました。

あった。ここだ。

管理者の棗田さんは外出中。

着きましたと携帯に電話。

入り口は網目のカーテンとファスナーできっちり閉めて有ります。これは外のカーテンですが、中に入るには合計3回もカーテンをくぐる厳重さです。

棗田さんが帰って来られるまで待ちます。

用水路の蓋を恐る恐るはぐってるのを、側から「うわっ!蛇じゃ!」とか言って驚かせて盛り上がっています。

みんな子供です。

それにしてもサトウキビはとっても背が高い。

ザワワザワワと言ってます。

雨が幸い。農場の中も見学出来ました。

カーテンがあまりに厳重だったので、まさか入れて頂けるとは思っていなかったのですが、今日は特別でした。

何故なら雨が降っていて、外に虫が飛んでいないからです。厳重なカーテンは虫対策だったのです。

パソコンに出迎えられる。

常にデータと睨めっこのハイテク栽培。

むむむ。なんやら刻々とグラフが変わります。

日が昇って沈むまでは光合成をしているので目が離せないそうです。目を離せるのは長くても1時間。それも1年365日毎日。

「いつ帰省するんですか」と尋ねたら、「出来ません」と答えが返って来て更にビックリ。

いよいよ農場内に。とにかく綺麗。

「え、入って良いんですか」と言いながら遂に中に入れて頂きました。

見学にはスリッパを履きます。

ここはホントに農場か、と疑うくらい綺麗です。

土を全く使って無いから綺麗なのですが、手入れが行き届いている事は言うまでも有りません。

通路に落ちた僅かな屑を掃除する為に、農場内には掃除機が置いてありました。

最新のハイテク栽培。

土が無いと書きましたが、作物が水の中に根を下ろす一般的な水耕栽培とも違います。

ハウス一面に敷かれた防草シートの上に、幅50センチ程の浅いトレイが、ハウスの端から端まで敷設されています。

そしてトレイには、繊維状の構造を持つ薄いマットが敷いてあります。このマットが土の代わりです。

その中に絶えず成分を調整された液肥が、点滴の様に一定量流し込まれているのです。

作物はマットに根を張るのです。

実はこれ「クボタ」が販売しているシステムです。私はこのシステムをクボタの展示会で観たことがあります。海外にも輸出されているシステムで、とても興味を持っていた時期があったので驚きました。

また液肥だけでなく、屋根の開閉調整も自動で行われています。温度調整の為だったとおもいます。人力ではシビアにコントロールするのは無理なのでそうです。

システムでは光合成に必要な二酸化炭素の濃度も常に測定記録されています。二酸化炭素のセンサーは敏感で、人間が近くに行くと、吐く息で濃度計の数値が上がるそうです。

棗田さんの説明をマジで聴き入るメンバー。くるま屋は基本的にみんな技術屋なので、科学的なお話が面白いのです。

美味しそうだなぁ

「美味しそうだなぁ」と思いながらいくら眺めていても、棗田さんは「一個どうぞ」とは仰いません。

一通り説明の後パチリ。

私だけツーショットなのですが、実は棗田さんは元々福山市にお住まいで、私が車でお世話になっている方なのです。

棗田さん、真っ黒に日焼けしてカッコ良かったです。

みんなでパチリ。

フルティカ、まさかの試食。

一通りの見学を終えたところで、棗田さんが向かった先は何と冷蔵庫。収穫して出荷するまでの間、甘みを増す為冷蔵庫で数日寝かせるそうです。

食べたいなぁと思っていると、

「どうぞ」と言う事で、みんな1個頂きます。

ところがあまりの美味しさに、もう一個もう一個となかなか止まりません。

まるで果物かと言う様な甘さなのです。

それでも棗田さん曰く「今の時期はあまり糖度が上がらない」のだそうです。

記事の最後にも載せましたが、ここで採れるトマトの糖度です。後でスーパーに行って分かったのですが、今の時期は7〜9度みたいです。

これはフルティカと言う品種です。大きさは一般的なミニトマトと同じです。普通のフルティカはもっと大きいらしいのですが、糖度を上げる為に水を制限するのでこの大きさになるのだと思います。

ホントに美味しいものを食べると自然と笑顔になりますね。

続いてぷちぷよ試食。

次に試食させて頂いたのは「ぷちぷよ」。フルティカよりサイズが一回り小さく、糖度は更に高い16%。完全に果物並みです。

出荷されているスーパーでは、これが売り切れていたら出直して来られるお客様もおられるとの事。

頷けます。

ぷちぷよ。

宮古島に行ったら必ずお勧め「島の駅」。

道の駅ならぬ「島の駅」に並んだ、フルティカ。

パニパニファームの袋には糖度が書いて有ります。

何と、ひと粒づつ糖度を測定して袋詰めするそうです。

この手間が価値を高めるのですね。

糖度が高い方が値段も高い様です。

とても明るいお姉さん。

パニパニファームは新人賞。

最終日にもう一度島の駅に行きました。お土産の為です。

パニパニファームの売り場にトロフィーがおいてあります。私達が来た次の日に棗田さんが持って来られたのです。

とても明るいお姉さんによると、パニパニファームさんは、島の駅の出荷者コンテストで新人賞に輝いたのです。

あの美味しさなら頷けます。

糖度のところを拡大してみました。

今回私達が試食しためっちゃ美味しいトマトは7〜9度。糖度12度ってどんだけ美味しくなるんでしょうね。

棗田さんのトロフィーを持って写ってみました。

私は神石高原ですが、宮古島から見ると福山は地元みたいなもんです。福山の企業、福山の棗田さんがここまで美味しいトマトを作っておられる事が、何だか誇らしく思えました。

お元気そうな棗田さんにお会い出来て本当に良かったです。農場視察も大盛り上がりで、メンバーも大満足でした。

いつものくるま屋神石高原町 山本自動車工業

この記事を書いた人

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山本 宰士

山本自動車工業株式会社 代表取締役

広島県神石高原町のくるま屋です。