今日は環境整備導入のための講習会です。講師は株式会社ウィルウエイの金村代表です。
この講習会の事を環境整備カスタマイズと呼んでいます。意味は環境整備の導入指導と言ったところでしょう。
環境整備とは何か。
環境整備を直訳すると整えて備える事です。
その柱は次の5つです。
- 整理
- 整頓
- 清潔
- 礼儀
- 規律
また、時を守り、場を清め、礼を正す
と言う言葉でも表されます。
環境整備と聞くと掃除を思い浮かべますが、掃除は気が付いたところをする事で、言うなれば快楽の追求です。
環境整備は綺麗にしながら、気付きの感性を養うのだそうです。
カスタマイズのスケジュール。
今日の研修のスケジュールを写真で紹介します。
1 環境整備に取り組む理由の講義
2 環境整備とは何かの講義
皆とても真面目に聴講してくれています。この状態に漕ぎつけるだけでも大変な会社が多いのではないかと思います。素直なメンバーに囲まれて、私は本当に恵まれた経営者だと思います。自分の責任の重さを再認識しました。
3 環境整備実施表作成の実地
4 環境整備地図作成の実地
5 宣言書の作成と宣誓
6 社長の承認
10 一か月後に社長が環境整備点検を実施する
環境整備で何をするのか。
私たちが今回指導を受けて取り組んだのは、場を清める事です。目に見える物を整えるので、物的環境整備と言います。
冒頭の5つの柱のうち整理、整頓、清潔です。
毎日の環境整備では、清潔にする為決められた場所を15分間徹底的に掃除します。徹底的にやると言うのは、そこまでやるのか、と言うところまでやる事です。
どうやるのか、どうして感性が養われるのか。
グループごとに分かれ、それぞれのグループが自分達のエリアを担当します。決められた場所と言うのは、担当エリアを更に細かく区切ったもので、普通の掃除なら5分から10分程度で出来る範囲にしておきます。
5分から10分程度で出来る範囲ですから、15分もやると途中で掃除するところがなくなります。
それでも止めずに15分続けると、それまで気づかなかった汚れや、ちょっとした損壊や不具合、掲示物なら垂直水平のズレなどに気づいたり、今までは掃除をしていなかった隅っこや、見えない裏側まで掃除をする様になるのです。
これを場所を変え毎日徹底的に繰り返す事で感性が育つのです。
感性というのは感じる力の事で、気づく前の段階です。
つまり感性が鈍いと気付く事が出来ないのです。
私たちの仕事はサービス業ですので、気付く事はお客様の満足に直結します。
ですからお客様のお役に立てる機会を増やすには、気づく為の前提である感性が養われている方が良いのは言うまでもありません。
この文脈から、感性を養う為には何事であっても、徹底的にやる事が必要と言えます。
環境整備は人材育成の入り口
ところで物事は、なんでも極めるくらい徹底的にやると経験値が高まり、全方位に想像力が働く様になります。
感性を高めて気づくのと、経験値から想像力が働いて気付くのとは同じことなのかも知れません。
私は今まで、想像力が働かせろ、気付く事が大事だ、と事あるごとに口にしていたのですが、これは環境整備で養える感性の事だったのかなと感じています。
また、気付く為の感性を養うと言えば、以前それに通じる講演を聴講した事があります。顧客満足度連続日本一のネッツトヨタ南国、横田会長の講演です。人材育成において身に付ける能力の段階は、まず感じる力、次に気付く力、続いて考える、反省する、会得する、行動する、そして実現すると言う様な内容でした。
つまり環境整備は人材育成の入り口なのです。
おまけ テーブルと椅子が新しくなりました。
テーブルと椅子は昨日新しく入ったばかりです。
真っ白なテーブルと黄色い椅子がカッコ良くて嬉しいです。
せっかくなので、Wi-Fiの増幅器付けて、プロジェクターを天井に吊って、貸し会議室にしようかと考えています。