6月17日、ある合同勉強会に参加しました。伺った先は石川県和倉温泉の加賀屋旅館です。加賀屋旅館は36年連続、プロが選ぶ満足度日本一の旅館です。
年間2万人のお客様がいらっしゃるそうです。
講師は加賀屋グループ本部、総務人事部の杉森さんです。
ここで得た気付きや学びを紹介したいところです。
ところが私にとっては、到着早々に講義の内容に劣らない出来事がありました。
それを紹介して報告に変えます。
フロントを通り過ぎ、私が最初に目を止めたのは、右側に掲げてあった国旗でした。
ふうん、国旗かぁ。
この国旗どう言う意味なのだろう。
何故この国旗が掲げてあるのだろう。
疑問を放っておけない私は周りの数人に尋ねました。
さあ、今まで来られた首相の国じゃ無いですか、今まで来られたお客様の国の国旗かなぁ。
様々でしたが、答えを知ってる人も、さほど興味を示す人もいませんでした。
暫くののち、国旗を片付けに来た旅館スタッフの方を見つけました。
「この国旗はなんで掲げてあるのですか。」
その答えに私は大きく息を吸い込み、深いため息をつきました。
昨日宿泊されたプリンストン大学の学生さん、50名の方々の出身国の国旗だったのです。
それ以上何も聴く必要は有りませんでした。
相手のルーツを大切にする、相手の大切なものを大切にする、相手を尊重する、相手の事を分かろうとする、相手を認める。
語彙力の乏しい私には、ここで的確に表現する言葉が見つかりません。
もし私が泊まった他国のホテルに、自分の為に日本の国旗が掲げてあったら心の底から嬉しいと思うのです。
そして掲げてくれた人に対しても迷わず敬意を払えます。
意を伝える。
その重さがザクっと刺さった出来事でした。