新幹線の忘れ物  号車と座席番号を覚えておくと早く見つかる  2019.9.18

前記事の名古屋の帰り、新幹線に携帯電話を忘れてしまった。

間違いない。席に忘れとる。

新幹線で名古屋からの帰り、福山駅到着の2分前だと言う事に気付き慌てた。

降りる為の準備を何もしていなかったからだ。

携帯の充電器を抜き、コードをクルクルクルっと巻いてカバンの定位置に収納。

財布もカバンに入れた事を確認した。

「よし」と思った頃には、もうドアが開きそうなタイミングだった。

忙しげに降り口に駆け寄り、「ふぅ」と息をつきながら降りた。

異変に気付いたのは下りのエスカレーターの中ほどだった。

スマホを入れたつもりのスーツの左ポケットが妙に軽いのだ。

「ん、右か」と思い右のポケットを確認する。

右も軽い。

内ポケットも軽い。

「んん、これはなんかマズイ。ズボンかも。」

ズボンの両ポケットやワイシャツのポケットを、両手で忙しくあっちゃこっちゃ押さえながら確認した。探す様子は映画か何かのワンシーンの様に違いなかったと思う。

「ここにも無いかぁ」そう思ったが一縷(いちる)の望みは捨てなかった。

まあ大体、無くした無くしたと騒いだ挙句、「なんだここにあるじゃないか」って言う事はよくある。

きっとカバンに違いない。

そう思った私はエスカレーターを降りると、待合の椅子にカバンを置き、中身を確認した。

間違いない。席に忘れとる。

乗っていた新幹線の券種、号車と座席番号を覚えておくと探して貰うのが早い。

福山駅は停車が1分なので今更ホームに上がっても新幹線がいるはずは無い。

何故かここで「最後まで諦めてはダメだ」と言う今は亡き父の教えを思い出した。

だからと言う訳でも無いのだが、「そうだ、ひょっとしてあれでも」と思いホームに上がってみる事にした。

エスカレーターに乗るといろいろな事が頭をよぎる。

もし新幹線がいたとしても、車内に取りに戻ると、今度は乗り越しだ。そしたら迎えに来てる妻はどうしよう。

新幹線がいたらどうするべきなのか、と割と真剣に迷った。

心配は無用だった。

ホームに上がると、当たり前だがそこはガランとしていた。

ホーム上にある職員さん詰所で事情を説明すると、下に降りて新幹線改札のところで届出てくれと言う。

言われた通り、新幹線の改札で事情を説明。乗って来た新幹線の券種、座席番号などを伝えた。

券種とは聞き慣れませんが、新幹線の名前と号数の事で、のぞみ112号などと呼んでいるものです。

その場から新幹線車内に直接電話をしてくれた。

どうやら新幹線はトンネルの中らしく、途中で切れたのだが、私のスマホが有ったと言う事は分かった。

一安心だ。

私が乗っていた新幹線の券種、乗った号車や座席番号をハッキリ覚えていたのが役に立った。

今回は新幹線を降りて直ぐに気付いたので改札で確認出来たが、家に帰ってからだとwebでの問い合わせになる。

この時、新幹線の券種、乗った号車や座席番号を入力する必要があるのだ。これが分かっていた方が見つかり易いのは言うまでも無い。

悪いのは私。

そこからが長かった。

何処に取りに行けば良いのか、確認して貰うのにかなり手間取っているようだった。

忘れ物は終点で下ろすのだと思うのだが、それが何処に保管されるか、タイミングによって違うと言う。

やっとでハッキリしたのは新幹線を降りてかれこれ25分が経過した頃だった。

「対応が遅いなー」と思いもしたが、遅いと言う事は慣れていないという事で、慣れていないと言う事は、携帯を忘れるようなマヌケはあまりいないのだと気付いたし、そもそも悪いのは忘れた私。

職員さんに当たりたい気持ちは何処かに行った。

それよりも、娘とそんなに違わない様に見える年頃の娘さんが、この時間も忙しげに働いてる姿に感心した。

独身かな、家庭があるのかな、いづれにしても大変だな。

明日は広島に

終点が広島だったのはラッキーだった。

送って貰うか取りに行くか、迷わず翌日広島に取りに行く事にした。

私の会社は翌日が定休日だし、広島空港近くの河内辺りまで行く予定もあったからだ。

必要書類に記入して、明日朝9時以降、広島駅の忘れ物センターに行けば良い事を確認した。

新幹線を、降りてかれこれ25分が経過していた。

妻を待たせてしまいました。

翌日忘れ物センターに取りに行った記事

いつものくるま屋神石高原町 山本自動車工業

この記事を書いた人

山本 宰士

山本 宰士

山本自動車工業株式会社 代表取締役

広島県神石高原町のくるま屋です。